2011年

4月

30日

3.11 後のアート

草間弥生、松本市美術館にて
草間弥生、松本市美術館にて

 

アートはどれほど時代性を反映させるものでしょうか。

現代を生きている以上、大なり小なり時代性はつきまとって

くるでしょう。しかしながらその関わり具合は作家によって

かなり違います。 

 

ある評論家は世界を揺るがす大きな出来事の前後によってア

ートの表現の変化を分類指摘したりします。冷戦時代の終結、

ドイツ東西の壁崩壊、9.11、、、、、など。

でもそれがかなり勝手なこじつけと思うことがあります。

 

政治、経済、社会とこれほどまでに根こそぎ変えてしまうよ

うな今回の大惨事はいまなお現在進行形で、毎日の事態の様

子を見るにつけ、様々な思いが渦をまいています。

 

何事もなかったかのように風は木の葉を揺らし暖かい日差し

の中、花々が色とりどりに咲いてきていますが、多分今まで

あった秩序は崩壊し新しい秩序が生まれるまで混沌が続くこ

とでしょう。

 

アーティストとして何ができるのか何をどう表現すればいい

のか皆考えていることと思いますが、私個人としては根底に

流れているものは変わらないので一時的に、部分的に今回の

脅威に触れ作品に組み込まれることはあったとしても大きな

作品の流れとしては変わらないと思います。

 

政治問題、社会問題などその置かれている状況が悲惨であれ

ばあるほどそれを扱う作品が有利に働くというのともちょっ

も違う気がします。

 

しかしながら、今描いている黒い螺旋も直接的にそういうつ

もりではなくても、なぜかあの津波に見えてくることがあっ

たり、その他の部分が希望や未来への祈りのようなものに思

えてくるので当然のこととも思えるしまた不思議なものです。

 

 

 

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2011年

4月

26日

草間弥生作品写真

松本美術館にて。元気をもらう。
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2011年

3月

17日

震災を越えて

 

真っ黒な水のかたまりが一瞬にして人も家も車もすべて飲み込み、町そのものを粉

々に破壊し、その自然の威力は想像を遥かに超えるものとなりました。  

3月11日地震直後より日本観測史上最大の地震(東日本大地震)の模様はリアルタ

イムで全世界に報じられましたが、その災害の大きさには言葉を失うばかりです。

 

しかし、日本人はそんな未曾有な大災害に対しても決してひるむ事なく、文句ひと

つ言わず津波の被害から立ち上がろうと必死で闘っています。

 

それは各国の新聞でも取り上げられ、日本人の冷静な対応に驚き賞賛している、暴

動や略奪がおこることもなく自分の仕事に集中していると言われ、これは誇りに思

っていいことだと思います。

 

阪神淡路大震災の時もそうであったように着実に復興に向けて協力体制で乗り切る

ことと確信しています。

 

そして今回うれしいことに多くの外国からの支援が。13日付けの英紙インディペン

デントオンサンデーにおいては一面トップで「がんばれ日本。がんばれ東北。」と

日本語で大見出しを掲げ応援メッセージが。また国、民間、個人レベルでもネット

を通じて多くの支援の波が広がっています。

 

これこそ、各国の助け合いという「相互浸透」であると思います。やはりここでま

たキーワードになるのが「浸透」かなと思いました。国同士のこまごましたいさか

いや不仲を上回るほどの悲惨さであったのかもしれませんが、助け合い友好という

社会へ向けての人類の試練なのかもしれません。

 

一歩も二歩も前に進むための大惨事という荒療治であったのでしょうか。

 

いずれにしてもまだ40万人近く避難している被災者が明日に向かって闘っていると

いうことを忘れてはいけないですし、原発の事は予断を許す状況ではなくまだまだ

問題は山積ですが、、、、、がんばれ日本。

 

 

 

 

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